クラウドサービスの業務ソフトの導入手順

 クラウドサービスの業務ソフトは、売上げの向上や製造の効率化や短納期の対応等の、何かの課題を解決するために導入するものです。従って導入の手順は、課題の解決策を考え、業務ソフトを構築導入して実業務で使って課題が解決されて終了します。実業務で使えるようになったからと言って、導入が完了する訳ではありません。また業務ソフトを新しくしても、業務のやり方が従来のままでは、課題が解決するものではありません。課題の解決には、従業員が日々行っている業務のやり方も変えていかなくてはいけません。

 

 このような訳で、クラウドサービスの業務ソフトの導入は、下図の通り三つのステップに分けて考えます。

  • 第1ステップ 課題深掘りと解決策作成

第1ステップは、解決すべき課題とその原因を深掘りして明確にします。そこから解決策を作ります。解決策は、新たな仕組みや新製品だけでなく、それを実現するために必要な人あるいはスキル、仕事の流れ、等から成る新たな仕事の全体像です。

 

  • 第2ステップ 仕組みと解決策の構築

第2ステップは、解決策を構築して現場に導入します。解決策を実現するためには、作成した解決策を具体的な形に詳細化して、これを実現する方法を考えます。これをまとめて解決策の実施計画とし、この計画を実行に移します。出来上がったか解決策は、現場に導入して実業務で使えるようにします。

 

  • 第3ステップ 業務の効果測定と改善

現場に導入した解決策を使って実際に業務を回し、課題が解決したかを確かめます。客観的に課題の解決を判断するために、定量的な指標を設けて測定することで評価をします。大抵は、環境が変わっていたり課題が変化したために、改善が必要となります。そのため改善策を立てて実施します。これを何度か繰り返して、課題の解決を確認します。

 

 課題の解決には、それぞれのステップを確実に進めていくことが大事ですが、特に最初のステップで的確な解決策を立てることが出来るかがポイントです。第1ステップの具体的な進め方のイメージを示します。